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警告夢

「きみって本当にバカなんじゃないの?
あたし、前にも忠告したよね。上間ツルギはヤバいから関わるなって。
あれはきみみたいな人間が気軽に絡んでいい存在じゃないんだよ、

神様……いや、奇跡的に意思疎通のできるバケモノが気まぐれに遊んでるだけ。
お願い、あたしが守ってあげるから逃げて。もうあいつと関わらないって約束して……!」

「あー、そういう回りくどい言い方してるから伝わらねえんだろ。

おれが単刀直入に言ってやるから聞け。
ツルギと“友達になる”って契約を結んだら終わりなんだよ。

あるだけの命を全部吸い取られて、最後はポイだからな。

あいつが不老不死やれてる理由はそこ。ハナから人間なんかテイのいい餌としか見てねえ。
むしろ……おれらの方がきみを人間として扱ってやれんだからさ、あんなのに連れてかれる前にこっち来いよ」

「お願い、きみにはまだ人間でいて欲しいの、こういう話あんまりしたくなかったけど……

夢を見てくれる人がこのペースで消えてったら、あたしたちも消えちゃうんだよ!?」

「眠るように死んだ奴の大半はあいつに連れてかれてる。

きみもそうなりたくなかったら……いや、そうなる前におれがその夢から醒まさせてやる」

「だからお願い、ここから逃げて」

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